カルチェ・ラタン (集英社文庫)



カルチェ・ラタン (集英社文庫)
カルチェ・ラタン (集英社文庫)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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( =ω=.)<こなた と かがみ の カルチェラタン物語

( =ω=.)<ふふふ、かがみが 夜になると いつもやってる『オナンの罪』だよ

(;//Д//)<なっなによ・・毎晩はやってないわよ。マギステル

( =ω=.)<そっかな?まあそうだとしても『オナン』は、生殖を目的とせず、快楽だけを
追求した。これは立派な原罪だョ

さあ、この神学徒・マギステルの前でオナンをやっていないと言いたまえ かがみ

(;//Д//)<やっ・・・・・

( =ω=.)<さあ、嘘をつくのは原罪だョ このキリスト教の化身たる、マギステルの前で
正直に告白しなさい!!

(;//Д//)<ぁ・・・ぁ(十字をきる) あ・・や・・やったわよ やりました
すいませんでした・・迷える子羊をお救い下さい

( =ω=.)<ははは マギステルの前では嘘をつけないんだよ まあマギステルはキリスト教の化身ではないし、そんな風に泣かなくても・・

(;//Д//)<だっ 騙したの??マギステル あんたとは絶交よ!

?その後?

(;//Д//)<マギステル? お願い 助けて? ドンドン

( =ω=.)<(ほら・・私の言ったとおりだったでしょ)

( ○д○) <(さすがです マギステル)
皆知り合いだったのね

宗教とは?信仰とは?という堅苦しい問題を、やわらかく考えさせくれました。司馬遼太郎氏の『竜馬が行く』を初めて読んだ時、「へぇ?みんな知り合いだったんだぁ」と感心した高校生の頃の思い出が蘇りました。歴史小説というのは、どこまで史実なのか、ということが問題ではないし、「同時代人なんだから、こんなことがあっても」という想像力の方がすばらしい。生き生きと青春を謳歌する宗教改革者たち(ロヨラ、ザヴィエル、カルヴァン等)に親しみを持ちました。佐藤氏の作品を読み続けていると、「あ、この人ってあの人の子孫なんだ」とかいう人物が出てきてそれも楽しいです。
予想外の大満足

ちょっと厚めの小説が読みたい、というだけの動機で、偶然書店で手に取った本でした。「カルチェ・ラタン」というタイトルに興味は湧きましたが。
もとより期待なんてしていなかったし、16世紀の?フランス?予備知識ゼロ。神学がらみ?なんで買っちゃったんだろ、と後悔さえしながら読み始めたわけです。
ところが、面白いのなんの。次は、次は、と読み進んで、大満足でした。
長編ですが、10?15ページの章ごとに短編のような構成になっていて読みやすいし、マギステル・ミシェルの男っぷりには惚れ惚れするほど。ドニ・クルパンの成長ぶりも微笑ましい。
あとがきに、ドニ・クルパンが当時のパリで傑出した人物であったと明かされると、なおのこと若かりし時代の物語に愛情が湧きます。
おまけに、中世の宗教革命をとりまく情勢が勉強できたような気がして、知的好奇心も満たされました。
16世紀パリを舞台とした歴史エンターテーメント小説の快作!

中世ヨーロッパを舞台とした歴史エンターテーメント小説の分野ではいまや第一人者になった佐藤賢一の作品。

19世紀フランスで出版されたドニ・クルパンなる人物の回想録を佐藤賢一が日本に紹介するという体裁になっており、本文はそのまま「ドニ・クルパン回想記」という題名、目次も時代がかった標題になり、本文の前後には、ドニ・クルパンの子孫による紹介者佐藤賢一への謝辞と注文が述べられた序文や、「ドニ・クルパンとその時代」と題する佐藤賢一自らのもっともらしい解説文が付されていたりするなど、ケレン味ある構成にまずニンマリしてしまう。内容は、もちろん佐藤作品のいつもの猥雑で生き生きとした人物が活躍する魅力的なストーリーとなる。

16世紀のパリが舞台。学校出たての身ながら有力商家である実家の七光りで夜警隊(当時の警察組織)隊長に就任したドニと、ドニの元家庭教師で学僧のミシェルとデコボココンビが市中で発生する事件を解決していくところからはじまる。

ドニは大商人の次男坊で、坊ちゃん育ち、純粋な性格だが、世事に疎く、童貞、学生時代の学業の成績も悪かったり、“泣き虫ドニ”と揶揄されたりと、いろいろとコンプレックスを抱えている。一方のミシェルは眉目秀麗な美男子、パリの大学に通う(巣食う)学生ながら、世事に長け、名探偵ばりの観察眼と推理力を持っている。同棲する美人の未亡人のほか、数々の浮名を流す不良学生かつ破戒僧でもある。ミシェルが事あるたびにドニに説く、“ミシェルの鉄則”なる警句など、このふたりのやりとりがおもしろい。

ただストーリーは単純な探偵もので終るはずもなく、物語がすすむに連れ、当時席巻していたカソリック対プロテスタントという宗教的な対立が明らかになり、やがて運命をか大事件に発展していく。脇役にフランシスコ・ザビエルなど歴史上の人物や、ノートルダム寺院のガジモトなども登場。
…星2つは「がんばったで賞」ということで

読みはじめは面白かった。主要登場人物はかたや小柄童顔金髪泣き虫、かたや大柄で美丈夫の、理屈屋で才気走った不良神学生という萌えな、というかベタな設定からは、著者がサービス精神旺盛にこの作品を作り上げようという心意気さえ感じたくらいだ。

だが、神学論争の部分の粗さにはがっくり。しかもその面白くも深くもない神学問答で、読者側の視点の登場人物が「ひええ、ひええ」とか恐れ入っているので、おまえはあほか、という気分になってくる。神学生が主人公で、神の解釈が事件の本質に関係してくるとというのに! 日本人が神学論争には不慣れでも、至高存在に関しては京極作品や岡野『陰陽師』で慣れているということへのリサーチが足りないのではないかと感じた。

著者はジャン・カルヴァン、フランシスコ・ザビエル、イグナチウス・ロヨラなどのキリスト教・西洋史上の著名な人物を、主人公二人のまわりに綺羅星のごとく配したつもりだろうが、これにはダメな脚本に豪華な実力派俳優が出演しているのを見るような違和感を覚える。これも、彼らが絡む神学論争が論理として立っていないためだ。

期待していたのだが、どうも今回は消化不良気味だと感じる。むしろヘタな神学論争を繰り広げるよりも、神学論争をベースにしつつ、探偵ものに特化してしまえばよかったのではないだろうか。



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