私を虜にしたへんてこ本
ジェットコースターが好きで、解説本として売り出したのか?となにげに買ってしまってから、 毎週宮田さんの本を買う羽目になりました。(一度に読むと惜しいので) ジェットコースターに興味の無い人は、たぶん手にとることさえ躊躇すると思うのですが、 そこはど〜んとコースターに乗った気になって読み始めて欲しいです。文章がばかばかしく、かつ知性も感じられ(?)元気の無い時もある時も、とにかく爆笑したり、 悩んでるのがあほらしくなること請け合いです。 また、同行者のキャラが素晴らしい。横山やすし似のカメラマンや、 「ニトロとでんぷん」の川本さんなど、描写と落とし方が抜群です。さすが関西人。 氏が「遊園地はデブといけ(後に修正)」と言っておられますが、私もその意見を持っていた一人です。 (私の場合はデブと行って安全バーが軽く浮いたようになった状態で乗るのが恐怖感倍増、という原理からです。 例:ディズニーワールドのタワーオブテラー(もうすぐディズニーシーにもできます)、 長島スパーランドのダブルバイキングなど) もっといろんな乗り物に乗って次のレポートを書いて欲しいと思わせる本です。あ〜おいしい!(本文参照)
「怪才」宮田珠己、絶好調の第5作
「怪才」宮田珠己、絶好調の第5作である。今度はジェットコースターだ。 「現在、世界のジェットコースター界は驚異的な進歩の途上にある」ということが、この本を読むとよくわかる。 ジェットコースターといえばタテ長の箱が数台連結し、上がって下がってせいぜいスクリューやループ、そんなイメージだったがとんでもない。 いまや箱無し足ブラリ、仰向けうつ伏せ、周回型垂直上昇垂直下、混声合唱団で顔面垂直落下、ツイストしながら空へうりゃうりゃ、レールをはみ出して前転後転、等々、もはや訳がわからんのである。 著者は、恐怖症の後輩(鈴木君)をだましてジェットコースターに乗せ、その行動を観察するという、画期的というか何するんだあんたは的な実験も行っている。 「ふたり並んで乗って、逆さになった瞬間に鈴木をくすぐってみたことがある。すると『ぐおおおおっ』とケダモノのように叫んで、先輩である私を殴ろうとした。」 私でも殴ろうとすると思う。 人がジェットコースターに乗りたがる理由について、著者は次のように考察している。 @下心AうりゃうりゃB個性を味わう @とBはなんとなくわかるとしても、「Aうりゃうりゃ」とは何か。 「子供の頃、父親に大空に向かって高く抱え上げられたり、腕を持ってぐるんぐるん振り回されたときなどに、体の内側から込みあげて来た笑いに近い。」 そして、 「ジェットコースターは、大人が労せずしてこのうりゃうりゃを味わうことができる重要な乗り物」 だと著者は言う。 そこまで言われたらしょうがない。乗ってみたくなるではないか。 ただし、「ひとり遊園地は悲しいものがあるのだ」。 そりゃあ確かに悲しそうなので、その辺は気をつけて。
勇気を出して乗ってみよう!
タマキングの新作は国内外のジェットコースターに乗って乗って乗りまくったガイドです。 読んでいる途中からなんだかお尻がモゾモゾして来て、もう3年は遊園地に行ってなかった私が読み終わった途端に取りあえずUSJとTDSに行ってしまいました。 本当はもっと過激なコースターのある場所にいけばいいのですが、やっぱり3年のブランクは人を臆病にします、でもそんな臆病風に吹かれた人間もついコースターに乗りたいと思わせるこの本はすごい! 大型連休の前に必読です!
小学館
晴れた日は巨大仏を見に わたしの旅に何をする。 (幻冬舎文庫) 東南アジア四次元日記 なみのひとなみのいとなみ 52%調子のいい旅
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