どうでしょうか?
メンズファッション関係で多くの著作を持っている落合正勝氏の本である。
落合氏は本書の他にも多くの書籍で、クラシコイタリアなど男の服飾に関す
る的確な評論活動をしている。
この本ではダンディズムについての考え方を示していて、特に靴や鞄の歴史
的な背景を含めて、氏の服飾に関する豊富な知識と的確なアドバイスには
敬服させられる。
例えば、一見の客を判断するために、フランスとイタリアのホテルマンは
人の足元を見る(決して悪い意味ではなく)という。
氏は西洋のホテルを訪れるときはハンドメイドの靴を履き、使いこなした革
のスーツケースを携える。フロントの扱いは丁寧を極めると言う。
日本の料亭でもこの法則は生きていると聞く。
確かに、履いている靴で、ある程度その人の人物像は把握できると私も思っ
ている。良い靴を履くことはおしゃれを楽しむための基本とも言える。
そういう意味で、紐付きの10万円の靴を買いなさいとのアドバイスは良く
理解できる。
でも、10万円の靴を10足そろえなさいとか、銀座で6ヶ月間、月50
万円使え、そうすれば銀座で遊ぶことの意味が判る等の高説は、そうかも
しれないが普通はできないよね。それがダンディズムなの?と鼻白むのは、
貧乏人のわたしだけでしょうか?
聞き流すしかないですな
“一応”落合ファンです。氏の本は殆ど持ってます。がぁ、しかし 今回はがっかりしましたね。 まぁもともと御自身の好みや薀蓄を主に書いている方だという認識なんですが、それなりの経験をもっての薀蓄なんで、それで成立している物書きだと思います。(きっと皆さんもそういう認識だと思うんですが…?) しかし今回は、悪く言えば落合氏の「単なる独り言」ですな。 独り言は聞き流しましょう。 今までの落合氏の本の内容を期待されている方には、お勧めいたしません。
ダンディズムとは何か?
ダンディズムとは何か?ということを、著者自身の半生やこれまでの経験などをもとに綴った書。それを果たしてダンディズムと感じるかどうかはそれこそ個人のダンディズムの問題だろう。 もっとも、著者のダンディズムの定義は『女性の目を気にしないこと』を前提としており、異性の目を気にするなどの他者との関係性を重視する『お洒落』とは違うことは言うまでもない。 さらに、著者は保守的服飾評論家であり、彼の服装の好みはブリティッシュトラッドやクラシコイタリアにあり、あくまで著者の感性をヒントにしつつも、もうひと工夫して、モダンな気分をダンディズムに込めたいものである。
女の目を気にしてこそ本物のダンディズム。
急進的服飾評論家、落合正勝氏の本領発揮の著書である。 が、しかし、何処か勘違いのこの「オジサン」はナルシシズムだったのかと改めて確認できた。 落合正勝信者にはおすすめ本だとおもうが・・・ お誂えのスーツを着て、10万円の靴を履き、高級腕時計をまいて男同士で悦に入っていたらちょっと「コワイ」と思うのはわたしだけではないだろう、流行の服に身を包み、異性から注目をされるのがファッションの楽しみであり、その原点は他人(異性)に不快感を与えない事のはずなのだが・・・ そういう意味では、畑違いではあるが自動車評論家の徳大寺有恒氏のほうが、生き方のセンスもあり本物のダンディズムを醸し出しているとおもう。 中途半端な取り組みは一切許さないとする「こだわり」には敬服するが、ひとむかし前のDCブランドのハウスマヌカンかホスト・クラブのホストよろしく、着ている本人が広告塔になっていたのでは「芸」が無い。
光文社
ハーディ・エイミスのイギリスの紳士服 落合正勝 私の愛するモノ、こだわるモノ。 紳士の服装(ワードロープ) (Shotor Library) 持つべき男の小道具30 (サライ・ブックス) 紳士のブランド もちもののものさし (Shotor Library)
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