1966年ヴェトナム戦争のさなか、日本の横田米軍基地内のアメリカン・スクールに、ひとりの日本人少女・小夜(声・工藤夕貴)が転校してきた。彼女の正体は、闇に生き暗躍するヴァンパイア・キラーであった…。『イノセンス』などの押井守監督が催す「押井塾」に寄せられた企画の中から成立し、若手クリエイターたちが集結して描いたヴァイオレンス・ホラー・アニメ。英語台詞が大半を占める設定など無国籍感覚の中、政治思想的な要素もチラチラ首をもたげつつ、セーラー服に日本刀といったいでたちで顔立ちも個性的な少女がハードなアクションを展開していく。そこには世界中を唸らせるエンタテインメントの妙味があり、中篇ながらも満足感の高い好篇に仕上がっている。残酷だが美しい映像センスにも、さすが世界に誇る日本アニメの勢いと貫禄をみせつけてくれた。後に本作をもとにしたTVアニメも製作されている。(増當竜也)
映像がきれい!
とにかく映像がきれいです。内容で見ると「次はどうなるの?もう終わっちゃうの?」と寂しく思いました。でも映像の素晴らしさは胸を張ってお勧めできます。
タランティーノが絶賛したフルデジタル・アニメーション
2005年10月から放映の始まったTVアニメーションシリーズ「BLOOD+」の原型となった作品。全篇で48分ほど。 もともと実験性の高い作品で、「フルデジタル・アニメーション」というのが売りだった。 リアルな動きと、視点のユニークさ、躍動的な演出で、アニメーションにおいて難しかったホラー・タッチを鮮やかに実現している。 企画・原案には名匠押井守が加わり、脚本は「攻殻機動隊SAC」シリーズで監督を務めた神山健治。主人公の声を工藤夕貴が演じているのも注目点。 なんらかの重い運命を背負いながら、感情を殺して任務をこなすバイリンガル主人公にビタリの役だ。 (これを聞いてしまうと、いまのTVシリーズはどうか??今後の展開に期待) 映像もまたさすがに見事。 「キル・ビル」の監督であったクエンティン・タランティーノが本作品を絶賛したというのがよくわかる。 日本刀の立ちまわりシーンはキル・ビルにも共通するパワー・アクションであり、観比べてみるのも面白いだろう。 刹那の迫力が凄い! 元来が実験性の高い、これ自体がパイロット・フィルム的性格をもった作品とも言えるが、 それだけに物語の両端が闇に繋がっているような、特有の想像力を刺激する二次効果も併せ持っている。 ここに来て、BLOOD+が始まると言うのは、当初の計画通りなのだろうか? だとしたら、壮大な布石に脱帽といったところである。
さいこう!!
土曜日、Destinyの後番の「BLOOD+」の元となった作品です グロいですが、アクションがかっこいい!! BLOOD+を見ている方にはおすすめです。 サヤの秘密が少しあかされる?
アニプレックス
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